地域活動「海を守る」
自分たちの持っている力を地域の環境整備に生かす
○ 光の村養護学校の生徒活動
光の村養護学校土佐自然学園では、周辺の自然を利用してさまざまな教育を日頃から行っています。
春は新入生を迎えて、「横浪スカイライン」という風光明媚な道を、強歩大会として利用し最高で50
キロを歩いています。夏は周辺の仁淀川や吉野川を利用し、生徒たちと川下り(リバーベンチャー)を
行い1日に25キロ川を下っています。
また、近くの竜の浜(海水浴場)では遠泳大会を開催し、上級生は3キロを泳ぎます。
秋は、知的障害を持つものにとって車となる自転車で室戸岬までの往復200キロサイクリングを行
います。
冬は持久力の育成のため、近くの仁淀川の堤防を利用してフルマラソン大会(42.195キロ)や短縮マラ
ソン大会(10キロ)を開催しています。
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上記のように、光の村養護学校では自然を教室とした活動を行っているため、日頃から生徒たちと地域の
環境に何か役立てたらと、近くの水路掃除や遠泳大会場所の海岸の清掃を行ってきました。
今年台風4号の影響で、仁淀川水系から多量のごみが流されて、学校近くの新居海岸に多量のごみ
が打上げられました。新聞に大きく取り上げられ、撤去費用には多額の費用と人手がかかると聞き、
日頃お世話になっている地域のため、自分たちで何とかできないかと、生徒や職員から手があがり
ました。
地元新居漁協組合さん、伊野土木事務所さんと話し合い、地元の人と一緒に合計4日間生徒・職員
が総出で雨の中清掃を行いました。
高知新聞に掲載された台風4号の状況
この新聞から始まった「海を守る」活動は、日頃いろいろな方に支えられている障害者が、少しでも自分
たちの力を、地域のためにそして環境を守るためになればと思い、活動を開始しました。
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新居漁協組合長とごみの処理方法を話し合う光の村養護学校教諭 |
新居の海岸に多量に打上げられたごみの山 人手による分別作業が必要だった |
地元新聞に掲載された清掃の状況(上) 地元の人の感謝の記事(下)
高知新聞
平成15年7月2日朝刊掲載
読者の広場